脳が溶ける奇病

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学研のジュニアチャンピオンコース 「絵とき こわい話 怪奇ミステリー」という伝説の本がある。 超能力とか幽霊とか宇宙人などの、いかにも子供が飛びつきそうなネタ満載で、俺も貪るように読んだものだ。 その本に、「脳がとける奇病」という話が載っていて、逆さまになった男の頭から脳味噌がこぼれ落ちているという、衝撃的な挿絵が今でも目に焼き付いている。 タイトル通り、脳が溶けてしまう病気があって怖いぜっていう内容なのだが、この病気の症状として、ある日突然、目がおかしくなって、物が二重に見えるという記述がある。 それが俺の心に深く刻まれていて、いまだに、何らかの原因で物が二重に見えると、こう思ってしまう。 えっ、これヤバくない?脳が溶ける奇病じゃない?

(おわり)

アイキャッチ画像はこちらを使用しました。
Photo by Darwin Laganzon on Pixabay

odorukame

町田康と内田万里とモーモールルギャバンが好きです。 InstagramとTwitterをやっています。 odorumachizoです。

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