モーモールルギャバンライブ@Zepp DiverCity(2015年12月12日)
台場の中心でパンティーを叫ぶ
ロマネスコ?カミツキガメやないかいっ。
はっ!こっ、こっちの話ですので忘れてください。
odorukame.comのモーモールルギャバン担当、椅子柱いざむ(いすばしら いざむ)です。
2015年12月12日、僕の大好きなバンド「モーモールルギャバン」のライブに妻と二人で行って来ました。
Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた「Tour 2015 “Would you be my friend?”」のファイナルです。
僕も妻もモーモールルギャバンをこよなく愛しているのですが、今までなかなかライブに行くチャンスがなく、今回が初めてでした。
会場のある台場に行く前に築地に寄ってルンチ、その後、早目に台場に到着、Zeppのある建物は巨大なショッピングモールになっていて、ブラブラと時間を潰しつつ、まずは15時からの物販の先行販売でティーシャーツを購入。特典のサイン入りレコード袋をゲットしました。
その後はコルヒを飲むなどしてさらに時間を潰し、ようやく17時の開場時刻を迎えました。
整理番号が比較的早かったので、前から2ブロック目の冊の中央寄りの先頭というまずまずの好位置をキープ、例により500円のドリンク代を払ったものの、オールスタンディングのため場所のキープを優先しドリンクは無視しました。
会場BGMはひたすらユーミンが流れており、開演までの1時間弱をソワソワしながら待ち、予定時間を少し過ぎて遂にライブが始まりました。
1曲目は「さらば人類」。
最新アルバム「シャンゼリゼ」からの曲で、そのアルバムでも1曲目に入っており、まさにスタートに相応しい軽快な良い曲です。
ちなみに、モーモールルギャバンのフロントマンは、「ゲイリー・ビッチェ」という名前で、パンツ一丁の上半身裸にネクタイ姿でドラムを叩きながら「パンティー泥棒の歌」とか「君のスカートをめくりたい」などという歌を歌唱する変態男です。
その後、何曲かアップテンポな曲が続き、ゲイリーのドラムボーカルの凄まじさに圧倒されました。
そして、モーモールルギャバンには、もう一人のボーカル「ユコ=カティ」がいます。キーボード、銅鑼などを兼任する女性です。
美しいメロディに乗せて歌唱する彼女のややハスキーな声が、僕はとても好きです。
ユコが歌う「N」が終わり、ゲイリーのMCになりました。
MCのたびに台の上に登り、観客を煽るのですが、「ハゲー!」と客からいじられ、「ハゲじゃねーよ!」と言い返す、「イケメーン!」と声をかけられると喜ぶ、というやり取りが愉快でした。
実は僕も妻も、大好きなアーティストのライブであっても、はっちゃける事が苦手で、周りの元気な人達のように、曲に合わせて手を挙げたり跳ねたりするという事ができず、むしろ近くに飛んだり跳ねたり暴れたりする人がいるとストレスを感じ、何もかもを忘れてライブに没入するという事ができませんでした。
こんな事を言うと、いやいやいやいやいやいやいや、ライブでは大声で喚き、飛び跳ね、手が折れんばかりに振り回し、頭がもげんばかりに揺さぶり、トランス状態になって、口から泡を吹き、涎を垂れ流し、白目を剥き、失禁するのが当たり前でしょう、このミジンコ野郎が、と僕らの事を残念なヤツらだと、チベットスナギツネの様な目で見る人がいるかも知れません。
そうです、その通りです。
というわけで、郷に入っては郷に従えつって、モーモールルギャバンのライブにおいては、周囲に合わせてノルのが作法であると、妻と事前に話し合っていたので、意を決して、曲に合わせて手を挙げて前後左右に揺らすなどしてみました。
したところ、周囲と一体になれた感じがして非常に心地よく、中盤の「ハイヒールブルース」あたりでは、遂に自然にジャンプまでする様になり、もっと飛びたい、もっと跳ねたい、ノリノリの曲プリーズ!と、オラオラな感じになっていました。
「悲しみは地下鉄で」「サノバ・ビッチェ」など大好きな曲を堪能し、遂に本編のラスト「サイケな恋人」をユコが歌い出しました。
CDやライブ映像でもその事は知っていましたし、以前、橋本愛が「チューボーですよ」に出演した際にモーモールルギャバンのライブに関し、この事に言及していたので予想はできていましたが、この「サイケな恋人」には観客と一体になって行われるお約束のパターンがあるのです。
ユコが歌う切ない感じのバラードから一転、ゲイリーのラップ調の歌が入ってきて、観客を煽り、みんなである単語を連呼するのです。
パンティー
そうです、あの「パンティー」です。
ゲイリーが「パンティー」と叫び、観客も「パンティー」と返す。
パンティーのコールアンドレスポンスが続くうち、躊躇していた僕も思い切って「パンティー」と叫びました。
曲が終了し、メンバーがステージから去ってもアンコールの拍手は止みません、そして拍手をしながら観客は「パンティー」を連呼します。通常は「アンコールっ!」と言うところを「パンティー!」です。
再びメンバーが登場し、アンコールの曲が始まりました。
「俺、風呂入るTonight」
この曲は、僕がモーモールルギャバンを好きになるきっかけとなった曲で、揺るぎない好きな曲No.1です。
美しい曲に、切ないというよりも苦しい思いが込められた歌詞。
初めてこの曲を聴いた時、モーモールルギャバンに心を掴まれました。
その曲を、目の前でゲイリー本人が歌っている。
さっきまでお互いにパンティーと叫んでいたのが嘘のような、僕にとっては神々しいまでの光景でした。
アンコール2曲目は「野口、久津川で爆死」。
DVDの知識によると、この曲は、途中にワイドショーなどで音声を変えて証言する体の演出があるのが恒例で、ベースの「T-マルガリータ」が担当します。
今回も、ステージ後方で後ろを向いて、ボイスチェンジャーでつぶやく様に「溺れたエビの検死報告書」のオサとLINE友達になったと証言していました。
ユコも友達になったそうで、ゲイリーの、俺だけアカウント知らない事が発覚した、という絶叫を契機に大いに盛り上がりました。
アンコール終了後、パンティーコールによって再び登場、ダブルアンコールに応えてくれて、真の最後の曲、「スシェンコ・トロブリスキー」で盛り上がりは絶頂に達し、僕も大好きなこの曲に合わせて汗だくで手を振り上げ、飛び跳ねまくりました。
曲が終わり、ドラムセットの椅子に座ったまま、ホセ・メンドーサとの死闘を終えた矢吹丈の如くゲイリーが燃え尽きていました。
立ち上がって歩こうとするも足が出ない様子で、スタッフの人におんぶされて去って行きました。
全22曲のドラムボーカルをこなすのは尋常な事ではないでしょう。
体力を限界まで振り絞ってライブをやり遂げてくれたゲイリーは、ただの変態ではない、素晴らしいミュージシャンです。
ユコ、マルガリータもそれぞれ客席に別れを告げて、ライブは大盛況のうちに終了しました。
落ち着いてじっくりと聴くライブもいいけど、みんなと一体になって、飛び跳ねて汗だくのクタクタになるのは非常に気持ちがいいと、今更ながら目覚めました。
そんな訳で、パンティーを連呼しながらピョンピョンしてたおかげで順序には自信がありませんが、印象に残ったシーンを書き記しておきます。
ネクタイを客席に投げ込むゲイリー
テンションの上がったゲイリーが、上半身裸の首に巻いていたネクタイを外し、自らのパンツに突っ込み、執拗に股間にこすりつけたのち、これを客席に投げ込みました。
ネクタイは僕の頭上を越えていき、一応ジャンプしてみましたが全然届かず、ゲイリー汁が染み込んだネクタイは残念ながらゲットできませんでした。
パンツを脱ぎ捨て客席に投げ込むゲイリー
さらにテンションの上がったゲイリーが、パンツ一丁の姿にも関わらず、とうとうパンツをズサッと降ろしました。
安心してください、穿いてましたよ。
降ろしたパンツの下には、お尻にくまモンの顔がプリントされた黒いパンツが仕込んでありました。
脱いだパンツは客席に投げ込まれましたが、再び僕の頭上を越えていき、これもダメ元でジャンプしましたが全く届きませんでした。悔しいです。
T-マルガリータのMC
1回目のアンコールで最初にステージに戻って来たのは「T-マルガリータ」でした。
そして、発表があるという事で、間違えてはいけないからとカンペを手に、訥々と読み上げました。
それによると、来年の夏頃のリリースに向けてニューアルバムの制作に入ったそうです。
また、アルバムのビジュアル面で、イラストレーターのすしおとコラボレーションするそうです。
僕は不勉強で、「すしお」がどんな人か全くピンとこなかったのですが、凄い人のようです。
新作とそれに伴うライブが、今から楽しみです。
タオルを客席に投げ込むユコ
テンションの上がったユコが、首に掛けていた茶色いタオルを客席に投げ込みました。
角度的には僕のいる方には向かっていたのですが、飛距離が足りず、2列ほど前の人がゲットしていました。
ユコ汁が染み込んだタオル、欲しかったです。
終演後、手元に残っていたドリンクと交換できるコインで生ビールを貰いぐびぐびと飲み干しました。
妻はペットボトルの高級オレンジジュースを貰っていました。
モーモールルギャバンのおかげで、ライブではアホになって楽しむという、今までは越えられなかった壁を越えた様な気がします。
これからは、更にライブが楽しめそうです。
センキュー!モーモールルギャバン!