モーモールルギャバン「Dr.パンティーの逆襲!!」@代官山UNIT(2016年7月3日)

最終更新日

Dr.パンティーの逆襲!!

メニューに書いてある長い料理名をきっちりと読み上げて伝えたのに、省略して復唱すんなよ!

えっ?何?何?あっ、始まってんの?
どうも失礼しました、どーでもいい話なので気にしないでください。

odorukame.comの逆襲担当、猿脳 劣(さるのう おとる)です。

前回の「五月女ケイ子の逆襲」に続き、今度は「Dr.パンティーの逆襲!!」です。
今、逆襲がキテるようですね。
皆さんは当然ご存じだとは思いますが、念のため説明しておきますと「Dr.パンティーの逆襲!!」とは、あの、我が愛するモーモールルギャバンのツアータイトルなんですな。
で、代官山UNITで2016年7月3日に行われた、そのツアーのライブに、妻と二人で行って来ました。
僕らにとって、昨年(2015年)の12月以来のモーモールルギャバンとの再会です。

この日は暑い一日でした。
猛暑の中、まずは築地でルンチ。
お気に入りの寿司屋「築地青空三代目 本店」で、旨熊な海鮮丼と握りを堪能しました。
その後、新宿の「カリモク60」でソファーやテーブルを物色、さらにライブ会場近くの「unico」でもテーブルやライトなどを見て回りました。
既に体力がかなり消耗しており、ライブの開場まで1時間半くらい時間があったのでカフェに入ったのですが、室内は満席でテラス席でコルヒを飲みながら時間を潰し、いざ会場へ。

前回のライブレポートに書いた通り、ライブではアホになることにした僕らは、整理番号が早かったので、ど真ん中の前から2列目という、今までなら避けていたであろうデンジャラスな位置で観ることにしました。
この日はワンマンではなかったので、まずは対バンのDENSHI JISIONというバンドが登場しました。
POLYSICS的なエレクトリックサウンドで会場を盛り上げてくれました。

そしていよいよモーモールルギャバンの登場です。
1曲目はニューミニアルバム「PIRATES of Dr. PANTY」から「イグノアの娘」。
演奏が始まった途端にオーディエンスが後方から押し寄せ、激しく圧迫されながらも、前の人のヘッドバンギングから鼻と歯を守り、隣の妻をガードしつつ必死に手を振り上げ、飛び跳ねました。
2曲目も「PIRATES of Dr. PANTY」から「シャンペイン」、そして少し前の曲「POP!烏龍ハイ」「Hello, Mr. Coke-High」「ユキちゃん」と怒涛のジャンピング曲のラッシュです。

ここでようやくゲイリーが台の上に立ちMCになりました。
そして、ウィダーinゼリーの1秒チャージを披露します。
「錦織さんとか、櫻井翔さんとか、木村さんは10秒チャージだけど、ゲイリー・ビッチェはそこだけは負けない。ゲイリー・ビッチェは1秒チャージ!いくぞっ!」
1秒で飲んだ空の容器を、「ちょっと余っちゃった、あげる」と言って客席にポンと投げました。
演奏再開後も、ニューミニアルバムの曲を中心に、「ユキちゃんの遺伝子」「さらば人類」といった少し前の曲を交えてのパフォーマンスが続きます。
2回目のMCでは、Amazonレビューの今回のアルバムの最初の書き込みがゲイリー自身のものである事をカミングアウトしました。
みんなが書かないからというゲイリーを見て、申し訳なく思ったので、帰宅途中の電車でレビューを書きました。

ラストに向けての再開後、僕の大好きな2曲「モスコミュール・メルシー」と「シャラララ・ラブレター」を連続でやってくれました。
「モスコミュール・メルシー」はユコがボーカルで、ユコの少しハスキーな歌声にぴったりのちょっと切ない歌です。
僕はユコの声がとても好きで、ユコがボーカルの曲はどれもお気に入りです。
「シャラララ・ラブレター」はゲイリーがボーカルで、明るい曲調の、恋する男子の歌です。
ゲイリーはDr.パンティの称号を得るほどパンティにこだわり、変態を装っていますが、そんなのは照れ隠しでやっているだけで、モーモールルギャバンの真骨頂は、切なさ、苦悩、絶望、挫折などをテーマにした歌にあります。
エキセントリックな外見で誤解されがちですが、その詩の世界、美しい曲はJ-POPの極北にあると僕は思っています。
最後の「バイララ」で最高潮に盛り上がり、本編の幕は閉じました。

さあ、ここからがモーモールルギャバンのライブにおける神聖なる儀式「パンティコール」の時間です。
まずは、アンコール。
拍手と共に皆が「パンティ!パンティ!」と連呼します。
アホになった僕らもパンティと叫びました。
そしてアンコールのMCにはお決まりのマルガリータが登場です。
実はこのライブの模様はLine Liveで中継されていて、メンバーも、観客もこの時点では中継が終了していると思っていました。
マルガリータは、前日のLine Liveの話をして、ゲイリーはAmazonレビューの件をカミングアウトした事を激しく後悔して「忘れて!」「忘れないんだったら、星5つでコメント書いて!」と言ったり、「Line Liveで無料で観てたやつはパンティコール観られなくてごめんね」「でも、いいんですよ、お金を払って、時間を割いて来てくれたあなた方のためだけに」などと言っていましたが、その姿も中継されていることが発覚します。
「マジで!」と動揺したゲイリーは、「カメラの向こうのみんなー、『PIRATES of Dr. PANTY』買ってくれたかなー?まだのやつは、今すぐポチれ、そしてコメントを書け、星4つ以下は許さん!」と叫びます。

そして、アンコール曲の「サイケな恋人」が始まりました。ユコがボーカルの美しい曲なのですが、ゲイリーのラップ調の歌が入って来て、その後一変します。
ゲイリーの「Say! パンティ!」の掛け声をきっかけに、客席と一体となってパンティコールが始まります。
パンティコールが続く中、パンイチのゲイリーがパンツを下ろすという恒例の儀式を披露します。
下ろしたパンツの下には、これもおなじみのくまモンパンツを履いていました。
「パンツの下にまたパンツ、これがJ-POPの限界だー」と叫ぶゲイリー。
「ごめんね、このパンツはあげられないんだ。」と言って、脱いだパンツを丸めて、くまモンパンツの股間に突っ込み、たっぷりとゲイリー汁を染み込ませてから取り出し、客席に向かって振り回しました。汁は僕のところにも飛んできて目に入ってしまいました。

こうして狂乱のライブは幕を閉じました。
今回は、ワンマンに比べて曲数が少なかったこともあり、ゲイリーの体力は残っていたようで、自力で歩いてステージを去って行きました。

ライブ後、サイン会に参加して、僕と妻とそれぞれトートバッグにサインをもらい、少し言葉も交わしました。しかも、盗撮OKが出ていたので、カメラを向けるとメンバー3人ともしっかりと目線をくれました。

モーモールルギャバンの人たち
モーモールルギャバンの人たち

僕らも暑さと圧力でクタクタになりましたが、最高のライブでした。

odorukame

町田康と内田万里とモーモールルギャバンが好きです。 InstagramとTwitterをやっています。 odorumachizoです。

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