ルンバi7のホームベースをマップ完成後に移動した結果
odorukame.comの清掃担当、パブロン舐流(ぱぶろん なめる)です。
ルンバi7を購入
先日、念願のルンバi7(クリーンベースが付いてない方)を購入しました。
家を建てたら絶対に欲しいと思っていたので、家の設計段階でルンバのホームベースの位置を想定してコンセントも計画しました。
1階は階段下。
2階はワークスペースの棚の下。
と思っていたのですが、説明書によるとホームベースの両側に0.5メートル、前方に1.2メートルのスペースを取るように書かれているので、棚の下ではなくデスクの下にしました。
ちなみに、写真の中のモジャモジャ頭のイラストは原田真二です。これは内田万里のカレンダーで、中止になってしまったライブ会場で物販予定だったものをネットで購入しました。
デビューは1階
ルンバi7は掃除をすると間取りを覚えてマップを作成してくれます。
複数フロアにも対応しているとのことなので、2階建の我が家でも1階と2階に分けてマップを作ってくれるはずです。
マップはルンバが数回掃除して完成するようなので、1階のマップを先に完成させることにしました。
というのも、1階のマップが未完成のうちに2階の掃除をさせると、2階のマップを1階のマップに反映させようとして変なマップになってしまうのではないかと懸念したからです。
もしかしたらそれは杞憂に過ぎず、その程度のことをルンバはやってのけるのかもしれませんが、まあ敢えて1階と2階のマップ作成を同時進行する理由もありません。
iPhoneにアプリをインストールし、本体のWi-Fi設定や充電も完了しています。
ホームベースにルンバを設置して掃除スタート。 初めての景色に戸惑った様子でしたが、順調に掃除が進んで行きます。
今までは手が届きにくくて掃除に苦労していたベッドの下もスイスイと入って行ってきれいにしてくれます。
45分ほどで帰還しマップが40%作成されました。
ルンバのトレーニング
アプリのスマートマップで作成されたマップを開くとルンバのトレーニングが選べたので、次の日トレーニングを試してみました。
すると、吸引はせずにルンバが動き始めました。
トレーニングって何やねんと思って調べてみると、1フロアを掃除するのに途中でバッテリー切れになるくらいの広い家の場合に、バッテリーを節約してマップを作成するためのモードらしいです。
我が家には全く必要ありませんでしたが、走り出したからにはそのままトレーニングさせることにしました。
トレーニングが完了してマップは70%に達しました。
やっぱりトイレも追加
70%マップが完成したところで、一部屋抜けていたことに気づきました。
それはトイレです。 我が家の部屋の仕切りはお風呂以外は全て引き戸なので、ルンバに掃除をしてもらう時は引き戸を開けてルンバが全室出入りできるようにしていたのですが、トイレの戸は閉めたままにしていました。
でも、トイレの床も他の部屋と同じ材質のフローリングで、座って用を足すように徹底しているので他の部屋と区別する必要はないなと思い、3度目の掃除の時にしれっとトイレの戸も開け放ってみました。
さすがはルンバ、「今さら変更って言われても困りますよ。こっちも慈善でやってるんじゃないですからねぇ〜」などとは言わずに黙々と後出しされたトイレに入って行きました。
マップが100%になり、トイレももちろん無事に追加されていました。 これで、1階は部屋を個別に指定して掃除することができるようになりました。
未開の地へ
1階のマップが完成したので、次は2階です。
ホームベースごとルンバを移動して、2階の所定の位置でスタンバイします。
スターティン!
ルンバがホームベースを離れると、アプリには「ルンバはホールを清掃中です。」と表示されました。
マップが完成すると、各部屋に自分で名前を付けられるのですが、1階のホームベースから玄関前にかけてのスペースを「ホール」と名付けたので、ルンバは今の時点では「ホール」を掃除していると思っているようです。
それはやむを得ないですよね。だってホームベースを出たらすぐ「ホール」だって聞いてたんだから。
ルンバはそこが「ホール」だと思っているせいか、壁もなく障害物もないところで方向転換をしたり、かなり混乱しているように見えます。
「おっかしいな〜、どう考えてもホール感がないんだよな〜」 と思いながらもルンバは掃除を続けます。
そしてルンバは発見します。目の前に広大なフロンティアが広がっていることを。
それからはルンバは宝の山を探して、部屋の隅々まで掃除を始めました。
ルンバの悲鳴
でもアプリの画面は相変わらず「ルンバはホールを清掃中です。」のままです。
掃除の前に、ルンバの進行の妨げになりそうな椅子やゴミ箱などを全て1階に退避しておいたのですが、ソファーの前に敷いてあるラグはそのままにしておきました。
ルンバはそのラグの上を果敢に攻めました。毛足が1センチあるかないかというラグですが、ルンバは苦しそうです。
それでも止まることなく唸りながらも必死にラグを掃除する姿を見て、僕は申し訳ないことをしたと思いました。
ルンバ燃え尽きる
大体一通りは2階の部屋を全て回ったところで、アプリにこんなメッセージが表示されました。
「ルンバは充電のために移動中です。充電が完了後に、清掃を再開します。」
54分経過したところでまさかのバッテリー切れです。フル充電でスタートして決して広くない2階でそんなことが起きるとは。
やはり、ラグとの格闘でかなり消耗してしまったのでしょうか。 サイズ110センチ × 160センチのラグはルンバにとってはかなりの試練だったようです。
2階を制覇
2度目の2階の掃除では、ルンバの強敵であるラグは退避しました。
その効果は絶大で、途中で充電を求めることもなく45分で掃除を終え無事に帰還しました。
この時点でマップは70%。正直この梅雨の季節にルンバのために家具類を退避させるのは結構大変で、2階には椅子が6脚、ゴミ箱が5個、重い除湿機などがあるためルンバの出動前に汗だくになってしまいます。
あと一回でおそらくマップが完成するのなら、せっかくルンバが自由に動けるこの状況で再出動させたい。とは言え掃除は終わったばかりなのでまた吸引させる必要はないということで、広くない我が家には不要と思っていたトレーニングモードの出番です。
フル充電になるのを待って、ルンバの再投入です。ただしトレーニングモードで。
ついさっき掃除を終えたばかりにも関わらず、文句を言うこともなく黙々とトレーニングに励むルンバ。
33分でトレーニングが完了し、これで2階のマップも100%になりました。
ルンバのための家具類の移動の負担を減らしたい
2階のマップ作成が100%になり、ようやくルンバ最大の課題に立ち向かうことができます。
その課題とは、
ルンバのために毎回ちょっとした引越しのような作業で汗だくになるのは嫌だ!
俺はルンバの奴隷じゃない!
です。
えっと、どういうことかと言うと、床に置いてあるとルンバの掃除の妨げになる物を2階から一掃するために、椅子やらゴミ箱やら除湿機やらオットマンやらを1階まで運び、終わったら戻すなどという作業はチョーめんどくせぇ!
こんなんで、「さてルンバでもしよっかなっ♪」と気軽にルンバする気分になれるだろうか。いや、なれない。
と言うことです。
ルンバi7には、マップから掃除したい部屋だけを選択するという素晴らしい機能があります。
ちなみに、「ルンバi7には」などと知ったかぶって言っていますが、僕はルンバi7以外のことは何も知りません。他のルンバ5とか6とかでもできるわい、と言う方がいるかも知れませんが、そこは大目に見てください。僕はルンバ博士ではないので。
この機能を使えば、例えばリビングだけを先に掃除する場合、リビングにある障害物をすぐ横のダイニングルームにちょっと置いておく。リビングが終わったら、他の部屋の障害物をリビングにちょっと置いておく。ということができるわけで、2階の全ての障害物を1階に下ろしてからやっとルンバができるという苦痛から解放される訳です。
ホームベースを移動しても良いのか?
では、早速この機能を活用して2階をルンバしよっかなっ♪
と思った時、あるミスを犯していたことに気づきました。
それは、2階のマップを作成した時のホームベースの位置です。
リビングとそれ以外で掃除を分けたいのに、ホームベースがここだと、リビングだけをルンバしようと思ってもダイニングルームが通路になってしまうので物が置けません。
理想はリビング側にあるコンセントの所なのですが、果たしてマップ完成からのホームベースの移動は可能なのか?
こんなに大胆にホームベースを移動してしまうと、ルンバは第3のマップを作成し始めるのではないか。
やっと2階のマップをコンプリートした時、キラキラした目で尻尾を振り振り僕の顔を舐め回して喜んでいたルンバに、「実はあのマップ、ボツなんや。。。」とは言えません。
「どうすれば良いんですか、博士!」
と、自問自答した後、
ま、やってみっか!
と言うわけで、ホームベースを移動しました。
ルンバを舐めるな!
移動したホームベースからビビりながら、
スターティン!
すると、アプリには「ルンバはリビングを清掃中です。」と表示されるではないですか!
もし、ルンバがホームベースの移動を認識していなければ、1階のマップ完成後に初めて2階をルンバした時のように、ホームベースはダイニングルームの中にあると思っているので、「ルンバはダイニングルームを清掃中です。」と表示されるはずです。
でも、リビングを清掃中ということは、ルンバはホームベースが移動しても、自分の正しい位置を認識できているということになります。しかし、まだ安心できません。壁も何もないパントリーやダイニングルームとの境界線でちゃんとルンバは折り返すのか?
折り返した〜っ!
素晴らしい。ルンバ偉い。完全に間取りを把握している。
ルンバはきっちりとリビングのみの掃除を終え、涼しい顔で新ホームベースに帰還しました。
もちろん、その後はリビング以外の掃除も難なくやり遂げてくれました。
この感じだと、2階のホームベースから1階の掃除を指示したら、任務遂行のために階段からダイブするんじゃないかと思ってしまいます。
ずっと欲しかったルンバでしたが、実際に使ってみて想像以上に賢いことが分かりました。これだけ賢いルンバならこれからも活躍し続けてくれることでしょう。