CMで自社名に「さん」を付けることについて

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気になるんですけど。

自社名に「さん」を付けるCMが。

仮に「亀踊り商会」という会社があったとしましょう。
で、CMが流れますわな。

「私たち、亀踊り商会さんは、皆様にハイクオリティな亀踊りをお届けします。」

さすがに、こんなにあからさまに「さん」を付けるCMはないでしょう。

ところが、亀踊り商会の客の感想っていう体で、こんな感じのヤツはある。

「こんなにエレガントな亀踊りが届いて、やっぱり亀踊り商会さんに頼んで良かったなって、とっても満足してますー。」

これがねぇ、釈然とせんのですよ。

百歩譲って(「百歩譲って」インフレーション問題というのがあるが、また今度ね。)、素人がインタビューに答えて感想を述べているっていう設定なら、まだまし。

アカンのは、有名なタレントに台詞の中で「さん」を付けさせるヤツ。

タレントA「わお、どこでそのマーヴェラスな亀踊り手に入れたんっすか?」
タレントB「そりゃおめぇ、こんなに結果にコミットする亀踊りは、亀踊り商会さんのに決まってんだろ!」

いやいやいやいやいやいやいやいや、あなたの会社のCMですからーっ!

実は、さらに別のパターンがあって、これが微妙なんだなぁ。

具体的に言うと、2015年11月時点で放送されている東京ガスのCM、「ずっと」篇と「もっと」篇である。

「ずっと」篇は広瀬すずが、「もっと」篇は妻夫木聡が、東京ガスについてカメラに向かって1人で喋る。
で、広瀬すずは「東京ガスさん」と言い、妻夫木聡は「東京ガス」と呼び捨てにする。
このCMは、明らかに2人とも本人役というか、自分自身として出演している。
なので、広瀬すずの場合は、イメージを大事にした事務所が、「東京ガス」と呼び捨てにさせなかった可能性があるんじゃないかなー。
もしくは、広告代理店が気を遣ったのか分からんけど、何かそんな深読みをしてしまうのよ。

でも、結局はこう思ってしまうのはしゃあないな。

CMで自分の会社に「さん」を付けんなよ。

(おわり)

アイキャッチ画像はこちらを使用しました。
Photo by Ajeet Mestry on Unsplash

odorukame

町田康と内田万里とモーモールルギャバンが好きです。 InstagramとTwitterをやっています。 odorumachizoです。

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