ふくろうずニューアルバム「ベイビーインブルー」レビュー
今夜はブギー・バック
もう逆王手って言わないで。恥ずかしいから。
しっ、失礼しました、こちらの話ですので無視してください。
odorukame.comのふくろうず担当、壊れかけレディ夫です。
去る10月7日に、僕の愛して止まないバンド、ふくろうずのニューアルバム「ベイビーインブルー」が届きました。
今年5月23日の下北沢シェルターでのワンマンライブを観に行ったのですが、その時に、ボーカルの内田万里が「何か出します」と予告していたのが、このアルバムです。
そして、その下北沢シェルターでのライブで披露された新曲が4曲収録されています。
中でも一番のお気に入りは、1曲目の「ハートビート」。
ライブでやった曲で、その時は、メンバーが電飾付きのピカピカ光る眼鏡をかけてHIP HOPのノリで、「TOKYO生まれJ-POP育ち、暗そうなヤツはだいたい友達」という、例のアレの替え歌をイントロにして始まりました。
おちゃらけた見た目とは裏腹に、めっちゃいい曲でした。ライブが終わってからも、ずっと頭の中で繰り返し再生されていました。
アルバムが発売されるまでに忘れてしまわないように、帰宅後、鼻歌をボイスレコーダーに残しておいたほどです。聴き返してみることはありませんでしたが。
ライブでのパフォーマンスが示す通り、HIP HOPの雰囲気が漂う心地良いこの曲を、僕はふくろうず版「今夜はブギー・バック」と呼びたいです。
そして、もう一曲ハマったのが、90年代ブリットポップを彷彿とさせるギターのフレーズが印象的な、「クラクションベイビーインブルー」。
これもライブで歌われた曲で、曲名の一部がアルバムのタイトルになっており、表題曲と言えます。
静かなギターの伴奏だけで歌い出す前半から、ドラムと共にoasis風のギターが鳴り響く中盤。
内田万里の抑制の効いたボーカルが、徐々に昂ぶっていく感じ。
終盤に再び静かなギターだけになる箇所があり、この絶妙な揺さぶりがたまりません。
また、最終曲なので曲と共にアルバムも終わり、1曲目から通して聴いた後は特にしんみりする事ができます。
ライブで聴いた他の2曲、「ドーナッツどーなってんの?」と「ガーリーズハイ!」そして「いま何時?」はどれも、目をつぶって聴いても日本国民全員がふくろうずの曲だと分かるポップな曲です。
「たゆたい」は、切ない感じもするし、ほのぼのしているようにも受け取れる、歌からそんな情景が目に浮かぶ良い曲です。
「ロストボーイフレンド」はその名の通り、失恋の歌で、喪失感たっぷりに歌い上げています。
収録数が7曲というのは、まさにふくろうずサイズで、どれもいい曲なので、是非聴いてみてください。
そうそう、来る10月31日の六本木「Super Deluxe」での彼らのライブに行くので、ライブレポートを書く予定です。
では。