町田康朗読&トークイベント in 原宿VACANT(2015年9月13日) (1/3)
それは同率何位とか言わんのじゃ、ハゲーっ!
あっ、失礼しました、こっちの話ですので気にしないでください。
odorukame.com のマーチダ・コー担当、江下レの魂次です。
先日、僕の大好きなパンク歌手、詩人、作家の町田康のイベントに妻と二人で行って来ました。
どんなイベントかというと、原宿VACANTにて2015年9月13日に開催された、
「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」 08『日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集』刊行記念ライブ「説話を楽しむ」
というもので、古典の現代語訳を手掛けた池澤夏樹、伊藤比呂美、町田康の3人による、朗読&トークショーです。
開場
ちょっとした公民館くらいの空間に、150人くらい(俺調べ)が集まりました。チケットは予約で完売したとのことで満席でした。
前から3列目まではアウトドア用の簡易な座椅子みたいな席で、4列目以降は椅子の席でした。
その簡易な座椅子が折りたたまれた状態だったので、そこが座席であると認識されなかったのと、座り心地が悪そうだと敬遠されたのか、席は4列目から埋まっていき、後から来た人が前列の座椅子席に座るよう促されるという変則的な状況でした。
幸いなことに、僕らは事実上の最前列である4列目の席に座ることができ、ワンドリンク制で選択した、500円の高級赤ワインを飲みながら開演を待ちました。妻は隣で高級ジンジャーエールを飲んでいました。
入り口では、刊行されたばかりの、イベント出演者3人全員のサインが入った本が売られていました。
これは実は由々しきことです。
どうしてかというと、既にサインがしてあるということは、サイン会はやらない、という事です。
やるとはどこにも書かれていませんでしたが、なんだかんだ言ってやってくれるんじゃないかと、勝手に期待していたのでちょっと残念でした。
とはいえ、もちろん僕は購入しました。帯には、しりあがり寿のイラストが描かれており、ファンシーな感じです。
これで、ゲットした町田康のサイン本は、芥川賞受賞作「きれぎれ」、「パンク侍、斬られて候」に続いて3冊になりました。
なお、過去の2冊は本人から直接サインをもらい、握手もしてもらいました。
ちなみに、直近で僕がサインをもらった有名人は、鳥肌実です。去年の8月、劇団鹿殺しの「山犬」の終演後に開催されたサイン会でもらいました。
鳥肌実といえば、町田康原作、永瀬正敏主演の映画「けものがれ、俺らの猿と」での怪演は必見です。
一番手は伊藤比呂美
さあ、開演です。すぐ側のカーテンを捲って、御三方が登場し、数年ぶりのナマ町田康が、僕のすぐ横を歩いて行きました。
一番手は伊藤比呂美です。
高橋源一郎著「文学王」の中で、高橋源一郎が伊藤比呂美を「妹」と表現し熱く論じていたのを読んで、その存在を知りました。読んだのは随分前ですが、今でも好きな詩人の一人です。
冒頭のトークで、自ら訳した日本霊異記と発心集というのはエログロだらけであるとの説明があった通り、女が蛇とまぐわって、生まれ変わってもまたあの蛇に会いたいと言い残して死ぬ、母親が自分の連れ子を、自ら頼んで自分の旦那の後妻にしておきながら、嫉妬のあまり指が蛇になる、などの話を朗読しました。
原文のリズム感を活かすために、短い文で切る事を心がけたと、この後のトークで語っていた通り、内容はエログロでも小気味良い朗読でした。
さあ、次はいよいよ町田康の登場です。
が、この続きは次回。